相談
コーナー

 六年生の男の子ですが、人のいうことを気にしたり、ちょっとしたことで手を洗ったり、服の汚れを気にしたりします。少し神経質すぎるようで心配です。(母)

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情緒の安定を
 たぶん、息子さんは感受性が強いのだろうと思います。感受性が強いということは、決して悪いことではありません。しかし、外部の刺激を受け入れやすいために、情緒的に不安定になってしまいます。情緒的に不安定になると、また感受性が強くなってしまうということになります。
 そこで、息子さんには、できるだけ安定した生活をさせてほしいと思います。そのためには、毎日の生活を規則正しくする必要があります。朝起きて夜寝るまで、食事時間や学習時間、テレビ視聴時間などをきちんと決めて、あまり例外を作らないようにしてみましょう。
 もっと大切なことは、家庭内の人間関係を安定させることです。両親の意見がいつも食い違っていたり、争いが絶えないという状態はさけるべきです。また、気分でしかるのもよくありません。息子さんと接するときには、いつもしかる、注意するのではなく、十分に息子さんの相手になる機会を作っているかを考えるようにしてください。

野外活動や運動を
 息子さんにとって、お父さんの出番も必要です。家族や息子さんの友達などと一緒に、山登りやサイクリング、青少年施設行事への参加なども有効です。少々難儀で不自由な生活をすることで、服や手の汚れを気にするなど、神経質になっておれない場面が出てきます。
 中学生になったら、運動部に入部させたらどうでしょう。運動に励めばおなかがすいて、いちいち手を洗っている暇がなくなり、神経質な講堂をしていては、友達と組んで運動を楽しむこともできないからです。ただし、神経質な子どもには運動嫌いも多いようです。その場合、あまり技術面では上手、下手がはっきりしない運動を選ばせるとよいと思います。
 どうしてもひどくなる一方で困るような場合には、教育相談機関にご相談ください。そこでカウンセリングを受けてみるのもよいと思います。


 中学生としてその成長過程が気になります。最近、異性にも関心を持ち出したようです。この時期、親としてどのように対応していけばよいのでしょうか。

 子どもは、普段に成長していく訳ですからその成長を正しく把握しながら、親自身もともに成長したいものです。
 人間が成長していくということは、とりも直さず「自我」が芽生えることであり、自分をよく見せたいと思ったり、自分の意見を通したいと思ったりすることです。
 もちろん見かけ倒しだけではなく、それなりの努力も伴わなければなりませんが、子ども本人は一所懸命でも親の目からは未熟な部分もいっぱいあることでしょう。
 また、肉体的な面から見ましても同様にまだ不十分ながらも、もう大人に近づいています。栄養素の片寄りをはじめ夜型生活等に伴う睡眠時刻のずれた生活や社会環境の著しい変化により、成長等に係わるホルモンのずれも生じているようです。
 それに加えて、書店に並ぶ雑誌や週刊誌、映画やテレビの映像にも増して、携帯端末やインターネット等による情報の氾濫など、どれもこれも早熟を促し好奇心をあおるものばかりですから、心身に大きなアンバランスを生じているのです。
 肉体的に大人になってから、結婚までの時期を学術用語で「性的失業時代」と呼ぶそうで、誠にユーモラスな言葉です。
 しかし、この時期が「人間性」に磨きをかける重要な時期であることを考えますと、一個の人格としてしっかり認めてやりたいものです。
 「信じられる」ということはうれしいことでもあり、同時に責任を感じることにもなるのです。特にこの時期は「独立心」が強く、語り合いや理解し合うことが親子としての生活共同体をより豊かな深みのあるものにしてくれます。
 子どもたちが刻々と変化する社会環境の要因を正しく利用しつつ、社会や他人に対しての自分の責任をどう方向づけるのかを真剣に見定める親であり、よき理解者となりたいものです。

 近頃、子どもが反抗的で、言うことを聞きません。このままの状態でいいのかと不安になります。今後、どのように子どもと向き合いかかわっていけばよいでしょうか。
                                          (高校生の保護者)

  お子さんの態度が以前とは変わってきたことにとまどっていらっしゃるのですね。
  こどもの反抗的な態度についての質問ですが、ここでは、「親の言うことを聞かない」といった、一般的な反抗的な態度としてお答えいたします。

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1 反抗的態度の背景の理解
  子どもが示す反抗的な態度の背景の主なものとして、次の二つが考えられます。
  @ 自立心の表れ
  子どもは成長とともに、自分の考えを主張しはじめ、「自分のことは自分で考えたい。」「自分のことは 自分で決めたい。」など、普通の発達段階としての自立心が「反抗」という形で表れる場合。 
 A ストレス反応の表れ
 生活環境の変化や学業に関すること、友人関係のトラブルなどがストレスとなって、無意識のうちにこのストレスを解消する手段として「反抗」する場合。
 こうした背景があることを踏まえ、子どもと向き合い、じっくり話を聞き、反抗的な態度の原因を明らかにすることが大切です。
2 子どもへのかかわり
   一般的には、@Aいずれの場合においても「子どもの思いを大切にする」という基本的な親の姿勢は同じです。
   子どもたちは成長に伴い、自分なりの「考え」や「悩み」を持ち始めます。
  これまで、子どものあらゆる行動に、必要以上に、口出しし過ぎていなかったか、密着しすぎていなかったかなど、子どもへのかかわり方を振り返ることも必要です。
 子どもの考えを認め、悩みを理解すること、場合によっては、少し距離をおいて見守ることも、親として大切なことではないでしょうか。
 ストレス反応の表れとして、いじめが考えられる場合は、学校と連携しながら早急に対応する必要も出てきます。
こうした子どもへのかかわりが、子どもに「自分のことを信頼してくれている。」、「なんでも話せる。」という安心感を持たせ、子どもの主体的で健全な成長につながっていくと思います。

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 三年生にとっては受験という大きな岐路に立たされる三学期です。家庭内にも緊張感が漂いますが、親としての心構えはどうしたらよいでしょうか。

心のふれあいがベース

 家庭も、子育ても、仕事もと頑張る母親には意欲的な人が多いようです。でも、これが子どもに向けられると、つい期待過剰や強制的になり、貴重なふれあいの時間をうるさい注意や催促でつぶしてしまいがちです。これでは、母親の帰宅を楽しみに待っていた子どもはがっかりします。

 教育もしつけも大切ですが、何はともあれ帰宅したら、まず親子の中身の濃いふれあいを優先してほしいと思います。子どもは、どんなお土産よりも心もふれあいを待っているからです。そこで、帰宅後は家事をしながらでも話を聞いたり、相手になったりして、短時間でも心の渇きをいやしてあげましょう。親子の心が通いあっていれば、子どもは敏感に親の願いをくみとり、親を見習って伸びてゆくものです。 

基本をしつける

 時間がないからしつけが十分できないと考えるのは、少々早とちりです。親の指導は、短時間に本当に必要なことや大切なことをピシッと仕込むのがしつけ上手といえます。

 親自身で考えて、「人間としてこれだけは大切」と思うことをしつけてください。例えば、善悪の判断、他人への思いやりや温かい人間関係、働くことをいとわない気持ちなど、子どもの年齢や実態に応じて聞かせましょう。

20011

ルールを作り守らせる

 共働き経験の長いある母親は、「親子でルールを作り、それに従って各自がそれをきちんと守るようにする。親がまずそのルールを守り、実践してサンプルを示すこと。自分のことは自分で決めたなら、親も子どももそれを守るようにする」と話されました。

 この場合、指導は親がしても、そのあとの監督者はルールであり、子ども自身であるということになります。ルールは単なるお題目でなく、具体的、実践的なものが有効です。

 最後に、お子さん二人で、おばあさんを助けて、日常生活がなんでもできるようにしつけてください。また、緊急事態に備えての対応についても、よく話し合っておくようにしましょう。

 共働き家庭のため、祖母に小学生二人の子どもの面倒を見てもらっていますが、高齢でしつけ面まで手が回りません。母親としてどんなことに注意したらよいでしょうか。

20012

子どもの身になり親を考える

 余裕があるという受験生は、そんなにいるものではありません。親の目から見たら緊張感が無く、のんきに見える子どもの姿かもしれませんが、意識はしているのです。

 学校での姿と家庭での姿は正反対だったりします。家庭では、高まる緊張感を押さえようと努めている子もいることでしょう。

 子どもは子どもなりに外でのしがらみに苛まれているのです。ほっと一息つけるのが家であれば、幸いということでしょう。その姿が、のんきに映っているのかもしれません。

進路決定は慎重にしたはずです

 担任や進路指導の先生方と相談しながら、また、友達同士で語りながら「今になってから焦るのではなく日頃の積み重ねが大切だった」ということを痛感しているのは、受験生本人でしょう。大人もそのような経験を積んできたではないですか。

 それでも、現段階における学力や自分自身が描く将来像に見合った進路を選択しているには違いなく、もてる実力が十分発揮できれば失敗はない志望先になっているはずです。

 一段上を狙っているのではなく、見合った高さなのです。ここまでくれば、その心構えとして「平常心」しかないでしょう。

緊張と緩和でメリハリをつける

 さて、それでは緊張しすぎない平常心はどこから出てくるのでしょうか。場慣れすることが一番でしょうが、受験だけは勝負です一発勝負です。失敗は成功の元と言いながら、また、受験に失敗しても素晴らしい生き方をしている人をいっぱい知りながら、我が子には失敗させたくないと思うのが親の心情でしょう。

 そこで、人生経験が浅く障害への対応に不慣れな子どもに、緊張と緩和のある家庭で心の休息を提供できたら素晴らしいと思います。

20013

 夢や希望を持とうとせずに、無気力な状態に陥っているという相談ですが、一口に無気力と言っても、大きく分けて二つのタイプがあるようです。運動や遊びは普通に行えるが、勉強だけが無気力で学習意欲に乏しい場合と、勉強だけでなく、朝起きるときから元気や食欲がなく、あらゆる行動が鈍く無気力な場合があります。

 子どもが夢や希望を持とうとせず、無気力な状態になってしまいました。どのように接したり励ましたりしていけばいいでしょうか。

 無気力になったことには、様々な要因があります。近年は少子化社会となり、一人っ子の家庭が増えました。過保護に育てられたり、過干渉に育てられたりすると、依頼心が強く意欲の乏しい子になりやすいと言われています。また、健康が優れず病気がちであるために、学力が身についておらず、そのことが原因で無気力に陥るケースがあります。特にあらゆる生活に無気力な子どもは、そのことが原因で無気力に陥るケースもあります。特にあらゆる生活に無気力な子どもは、健康面の問題が背景にあることが多いようです。

 個々に要因は異なりますが、今回は家庭における基本的な対応について述べてみたいと思います。一点目は、やはり規則正しい生活をきちんと過ごさせることです。睡眠、運動、食事により一層心を配り、身体的にも精神的にも健康な状況を作ることに努めましょう。自室にこもらず、できるだけ戸外に出て親しい友人とコミュニケ-ションをするなどの機会も意識的に作りたいものです。二点目は、遅れている学力を身に付けさせよう、早くよくしようとすると、とかく子どもの長所よりも短所や欠点に目が先に行ってしまいがちです。意欲がない場合は、不得意な教科に力を入れるよりも、好きな教科、興味のある教科に力を入れて学力向上を図るとよいでしょう。好きな分野がさらに上達すれば、自信もつき、視野も広がり、そこから将来の職業選択の道も開けてきます。自分はどういう力があって、何がしたいのか、そのことに気づく手伝いをするところから、子どもの確かな夢や希望を形作っていきたいものです。

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20031

 5年生と3年生の男の子ですが、毎日のようにささいなことでけんかをして困っています。どうしてうちの子はこうなのだろうと心配です。どうしたらよいでしょうか。(母)

 兄弟はよくけんかをします。けんかをする方が自然です。けんかの原因の大部分はささいなことです。身体が触れたとか、自分の持ち物に勝手にさわったとか、先に漫画を見たからずるいなどと、他人だったら決してけんかにならないようなことが原因になります。兄弟げんかは原則として心配することはありません。5年生と3年生の兄弟が、けんかもしないようではかえって心配です。けんかは遊びのうちと割り切った方がよいと思います。

 兄弟げんかの時、母親は知らん顔をしているのが一番いいようです。母親が仲裁役となって、どちらが悪いかを決めようとすると無理がきます。けんかの原因や経過は本人たちも説明できないことが多いものです。兄が弟をぶって泣かせた時、母親が兄をしかると必ず「だってー」と言い訳や反抗をします。それが弟への憎しみや母親への不満を生みます。むしろ放っておけば、泣きじゃくっている弟を身ながら何となく気がとがめて「かわいそうなことをしたな」と感じるでしょう。それは弟に対する優しい気持ちにつながります。

世話を焼きすぎない
ルールを決める
 兄弟げんかはさせないよりも、けんかのルールを決めるとよいでしょう。理由を問わず「やってはいけないこと」だけを決めて、それをやったらそのことを厳しくしかるようにします。例えば、物でたたかない、物をなげない、かみつかない、家の中を走り回らないなどのように、自分や相手がけがをしたり、器物を破損したり、他人に迷惑をかけたりすることはいけないこととします。このルールにふれなければ、やってもよいというくらいのおおらかな気持ちでいてはどうでしょう。ルールは家庭の状況を考えて、母親が独断で決めても良いと思います。

 けんかをするから仲が悪いとはいえません。今けんかをしたかと思えば、いつの間にか仲良くなって遊んでいることが多いものです。「けんかの回数は仲直りの回数」と思ったらいかがでしょう。

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◆ 神経質な子への対応に悩んでいます。(小6男の母)

◆ 中学生の成長過程における親の対応は?(中学男子生徒の保護者)

◆ 反抗的な状態の子とどうかかわったらよいか(高校生の保護者)
◆ 共働き家庭のしつけ(小学生の母親)
◆ 適度な緊張感も生活のリズムを作る(高校受験生の保護者)
◆ 無気力な状態の子どもに、どう接したり励ましたりしたらよいか(高校生の保護者)
◆ 毎日の兄弟げんかにほとほと困っています(小5と小3の母親)
◆ 子どもの健全な育ちを支援する親の役目(中学生の保護者)
◆ 子どもの言動の乱れにとまどっています(高校生の保護者)
◆ 自分のことは自分でできる子にしたいのですが(小学生の母親)
◆ 家庭での学習にしっかり取り組ませるには(中学生の保護者)
◆ 登校を渋る子とどうかかわったらよいか(高校生の保護者)
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20021

20032

 新学年へ向けて希望と不安を持つ子どもたちですが、親としてどのように支えてあげたらよいでしょうか。また、どのような心構えであればよいのでしょうか。

 

身につけておきたい成長過程の課題

 子どもは、子ども自身の世界を精一杯に生きています。

 知識だけでなく、身体や情緒などが全体的にバランスよく調和された形で一歩一歩、急がずに進んでいくことが望まれます。

 しかも、人間形成の各時期には、しっかりと身につけておかなければならない課題があります。

 例えば、乳児期には人や身の周りに対する信頼性。幼児期には他を頼りにばかりするのではない自立性。少年期にはさまざまなことに挑戦してみようと思う活動性や自発性。そして、青年期にはしっかりと自分を振り返ることができる自己の確立と他への尊重の心といった具合でしょう。

緩急複雑な成長の歩みを支援する

 ここに挙げた各時期の境は、何歳から何歳までと杓子定規で測った用には分けられませんし、降りたり上がったりしながら徐々に折れ線グラフのように成長していくことでしょう。そういう意味では、1年生が2年生に進級したからといっても日々の延長にすぎないのです。

 一方、一学年違うだけで劇的な成長を見ることもあります。自分より年下ができることを意識することによって、指導力や誘導力に目覚め、協調性を発揮するのです。

未熟な成長過程の子どもと親の役目

 しかし、このことは、各成長時期の信頼・自立・自発・自己の確立の上で成り立つことです。しっかりと身についていないと、弱者をいじめたり協調性もねじ曲げられてりする仲間意識となり、よからぬ集団を作ってしまいます。

 子どもは遊びや生活や社会の中で様々な体験をしながら成長します。テレビやインターネットの世界も社会の一部です。

適切な社会環境とは、どんな環境でそれをどう提供しているのかが親に問われています。

20033

 最近、子どもが乱暴な言葉を遣うようになり、服装の乱れも目立ってきました。
 親として、どうかかわっていけばよいでしょうか。

 最近になって、子どもさんの言葉遣いや服装の乱れが目立ってきたということで、心配されておられることと思います。

 思春期から青年期にかけては、その発達の過程の中で言動に変化が起こることがあります。

 また、同世代の子どもたちの風潮が影響していることもありますので、基本的には、親として諭すべきは諭し導くという姿勢が望ましいと思います。

 ただし、この時、親の苦言を子どもさんがどのような姿勢で受け止めるかを注意深く見ておく必要があります。特に拒否的な反応が強く、自分の気持ちを分かってくれないと非難するような言動があれば、何か心の中にストレスを抱え込んで情緒的に不安定になっている場合があります。その場合、その前兆として、最近何か気になることはなかったか振り返ってみる必要があります。

 その際の視点として、次にいくつか挙げてみます。
○ 学校生活で何かトラブルがあった様子はないか。
○ 学業や今後の進路などで悩むような状況はないか。
○ 交友関係で悩んでいる様子はないか。
○ 家庭内の人間関係委で気になることはないか。
○ 精神的負担となるような環境の変化はなかったか。

 こうした視点の中で、思い当たるものがある場合は、子を思う親の心を伝えた上で何か悩んでいるのではと尋ね、少し考える時間を与えることも大切です。後日再び向き合った時に、子どもさんの様々な思いを十分聴いて、受け止め、これからどうしようと思うかを子ども自身に語らせてください。本人自身に考えさせることによって、今後の行動の変容を促すことができます。

 また、いじめやクラスでの孤立から自分を守るために、やむなく非行グループに入り、知らぬ間に強い影響を受けていることも考えられますので、早めに担任の先生に相談し、協力をお願いすることをお勧めします。

20041

 三年生の男の子です。朝起きる時からよる寝るときまで、何をするにも声をかけないと動こうとしません。「自分のことは自分でできる子」にする方法はないでしょうか。

 「自分のことは自分でできるようになる」ということは、子育ての大きな目標です。年齢に応じた基本的な生活習慣を身につけさせることは親の責任でもあります。

 よく、「もう小学生だから自分のことは自分でできるはずだ。」という声を聴きますが、実際には、今までできなかったことが突然できるようになるわけではありません。まずは、子どもが自分の力で何ができそうなのかを判断し、教えることからはじめてみましょう。 

 

きちんと教えること

 自分の力でできるようになるためには、親が必要に応じてきちんと教えてやることが大切です。年齢に関係なく、子どもができないことや体験していないことは、まずそのやり方からていねいに教えてください。やり方を教えたら、次に子ども自身にさせてみましょう。ここで気を付けたいのは、途中で口出ししたり手伝ったりしないで、根気強く待つということです。そして、終わったら、しっかりほめてください。「明日の準備をする」など、どんなに小さな事柄であっても、自分の力で解決していく、このような繰り返しが自立へのきっかけとなります。

家庭でルールを決める

 自分のことが少しずつできるようになってきたら、家庭内でルールを決めて家事を手伝わせてみましょう。長続きするためにも、家族全員できちんと話し合って決めてください。子どもにさせるお手伝いは、例えば、「後片付けをきちんとさせる」など、簡単で繰り返しできること、そして頑張ったことが目で見て実感できるものが良いでしょう。親の方から「今日は疲れているみたいだから」などといって例外を作らせないことに気を付けましょう。体調や機嫌のよい日も悪い日も、毎日欠かさずお手伝いを続けていくことができるように励ましてください。ほめられること、家族が喜んでくれることが、次も頑張ろうというやる気につながります。時間がかかったり、失敗することもやさしく見守る子とのできる親の態度が、成功の秘訣です。

20042

 学力向上は、家庭学習の充実からだと聞きました。家庭での学習にしっかり取り組ませるにはどうしたら良いでしょうか。

 学力向上は規律ある規則正しい生活環境からです。夜型社会といわれて久しい現代社会ですが、先ずは家庭において子どもがどのような時間帶で生活しているかを見直してみましょう。大人は時計の時間で生きていますが、子どもはからだで感じる時間で生きているのです。

「しっかり睡眠」で「しっかり定着」

 試験前夜の一夜漬けで深夜おそくまで机に向かっていても大した効果がなく、毎日の小さくても着実な積み上げが学習の定着を向上させる・と、親も子も承知のはずなのに、少しでもという思いから、つい子どもたちは夜更かしをしてしまいがちです。しかし、習慣とは恐いもので睡眠不足は、学習にとっても大切な感性を鈍らせ、体調も壊してしまいます。

子どもの感性を引き出し活かす

 どもは、それぞれに豊かな個性と可能性を秘めています。どのようにしてそれらを引き出してあげられるかが親の務めです。

 ヌルヌル・ベトベト等の感触や、不潔・気持ち悪い等の感覚を体験させる大切さを忘れてはいけません。させる親とさせたくない親では子どもの成長格差が生じることに気づかねばなりません。「かわいそう」で、子どもの感性を失うと一生損をさせてしまいます。その方がかわいそうなのではないでしょうか。

興味を刺激する体験が意欲を生む

 「勉強しなさい」と押しつけるのではなく、「してみたい」という思いを引き出してやることなのです。そのためには、子ども自身の意欲と親が子どもを見抜く知恵が大切なのです。やがて子どもが親となり、「自分が子どもの頃、親は何か一生懸命やってくれた」と思い起こしてもらえる親になれたらいいですね。親子の間でお互いの願いを感じ合えている関係づくりが、家庭学習の第一歩です。

20043

 最近、友達との関係がうまくいっていないようで、登校を渋るようになりました。
親として、どのようにかかわっていけばいいでしょうか。

 子どもさんが、登校を渋っているのですね。さぞ、ご心配でしょう。そこで、登校を渋る子どもさんへのかかわり方について考えてみましょう。

1 話をしやすい雰囲気をつくりましょう

 登校を渋る要因は、友達との関係以外にもいろいろな問題が複雑に絡んでいることがあります。また、親に「心配をかけたくない」「弱い人間に思われたくない」などの思いから、なかなか話をしたがらないものです。

 そこで、「あなたが悩み、苦しんでいることは分かっているよ」という姿勢を示すことが大切です。そうすることによって、話しやすい雰囲気が生まれ、じっくり話を聴く機会になるでしょう。

2 子どもの声に耳を傾け、共に考えましょう

 子どもが登校を渋るとき、「自分の弱い気持ちを乗り越えてがんばりなさい」という励まし方をしてしまいがちですが、まず、「自分のつらい気持ちを分かってほしい」という子どもの思いに寄り添い、本人のありのままの悩みを十分に聴くことが大切です。このとき、話を聴きながら、子どもの置かれている状況に応じたアドバイスをすること、子どもの身近で起こっている様々な問題を話題に、多様な対応の仕方等について一緒に考えることが関わりとして考えられます。こうした親の姿を見て、子どもは、さらに心を開いてくれるでしょう。

 学校の先生に相談する子とを嫌う子どももいますが、学校の先生は、子どもの将来の進路や交友関係など学校生活全般について様々な情報を持っているものです。先生は、子どもにとって良き理解者です。今回のように、子どものことに不安を感じた場合など、遠慮なく相談されるとよいでしょう。 

3 学校と連携を図りましょう

 日頃から、子どもを温かく見守り、互いに何でも話せる関係を築いておきましょう。